韓国のTransPRKは、St. Mary’s Jin Eye CenterではSCHWIND AMARIS 1050RSで行うオールレーザーLASEKです。角膜の表面の皮(上皮)の除去から近視・乱視の矯正までをレーザーで一度に行い、アルコールや器具による上皮除去、角膜フラップは使いません。検査で適応と判断されれば検査と手術を同じ日に行えますが、表面の回復には通常数日かかるため、ソウルには約1週間の滞在をおすすめします。
監修:Dr. Park JinHeung(St. Mary’s Jin Eye Center 院長、眼科専門医・医学博士、ソウル聖母病院 臨床教授(外来教授))・最終更新 2026-10-19
「2DAYS LASEK」は当院のTransPRKのプログラム名で、別の手術ではありません。 名前は2日目ごろから軽い日常生活に戻ることを目標にしているという意味で、誰にでも当てはまる結果ではありません。上皮の回復には通常数日かかり、その間は痛み・涙・まぶしさ・見え方の変動がよくあります。 この記事では、海外の患者さんからよく聞かれる質問 — TransPRKとは何か、どのくらい痛いか、どのくらいで回復するか、適応、ソウルの滞在日数、費用とリスク — にお答えします。
TransPRKとは?アルコールLASEKやLASIKとの違いは?
従来のアルコールLASEKではアルコールで上皮をはがし、機械的PRKではブラシなどの器具で上皮を取り除いてから、エキシマレーザーで角膜の形を整えます。 TransPRK(経上皮PRK)では、エキシマレーザーが上皮を取り除き、そのまま度数を矯正します。アルコールや器具による上皮除去は行いません。 ほかの表面照射の手術と同じく、LASIKのような角膜フラップは作りません。角膜の形、必要な矯正量、術後に残る角膜の厚さの見込みによって、角膜が薄めの一部の方でも検討されることがあります。 SCHWINDはAMARIS 1050RSを、AMARISシリーズで最もパワフルなエキシマレーザーとして紹介しています。
| 項目 | TransPRK(2DAYS LASEK) | 出典 |
|---|---|---|
| レーザー | SCHWIND AMARIS 1050RS エキシマレーザー — AMARISシリーズの最上位モデル | SCHWIND製品情報 |
| 照射周波数 | 1050Hz | SCHWIND製品情報 |
| 眼球追尾 | 1050Hzの眼球追尾、最大7次元(7D)の眼の動きを補正 | SCHWIND製品情報 |
| 上皮除去 | レーザーで除去(アルコール・ブラシなし) | SCHWIND SmartSurfACE情報 |
| 手術時間 | レーザー手術は約5分(準備・休憩は別) | St. Mary’s Jin Eye Center |
| オプション | 角膜クロスリンキング(CXL)、表面の回復を助ける羊膜(EmbryoMembrane) | St. Mary’s Jin Eye Center |
機器の数値はメーカーの情報で、実際の設定は度数と眼の状態によって異なります。韓国で承認された範囲内で使用しています。
TransPRKは本当にアルコールLASEKより痛みが少なく、回復が早いのですか?
比較研究では、TransPRKのほうが上皮の回復が約1日早く、術後早期の痛みのスコアも低い結果でした。 ただし最終的な視力は従来の表面照射と同程度で、最初の2〜3日の痛みやまぶしさは程度の差こそあれ起こりえます。

AMARISレーザーでの比較研究(50眼対50眼)では、上皮が閉じるまでの日数はTransPRK 2.5±0.6日、アルコール併用PRK 3.7±0.8日、術後48時間の痛みのスコア(0〜10)は2.0対4.5で、角膜混濁(ヘイズ)もTransPRKのほうが少ない結果でした。1週間後の裸眼視力はアルコール群のほうが良く、3か月後には差がありませんでした(Fadlallahら, J Cataract Refract Surg 2011)。
同じ人の両眼を比べたランダム化研究(30人60眼)では、3日目の平均痛みスコアがTransPRK眼で64%低く、その時点でTransPRK眼の96%は上皮が回復していた一方、アルコール眼の43%はまだ回復せず保護用コンタクトレンズを付け直しました(Aslanidesら, Clin Ophthalmol 2012)。ブラシなどの機械的除去と比べた研究(42人84眼)でも、回復は2.19日対3.76日でした(Celikら, 2014)。
2025年のメタ分析(20研究・10,204眼)では、TransPRKと従来のPRKで最終的な有効性と安全性に有意な差はありませんでした(Serfözöら, J Cataract Refract Surg 2025)。比較研究の多くは小規模で、一部は以前のAMARISモデルで行われ、一部(Aslanides 2012など)にはメーカー所属の研究者が参加しています。数値は回復の経過の目安とし、実際の回復は毎回の診察で確認します。
TransPRK・SILK・EVO ICL:自分の眼に合う視力矯正手術は?
当院には3つの視力矯正の選択肢があり、どれが合うかは名前ではなく検査で決まります。 角膜が薄めの一部の方やレンチクル抽出に向かない眼ではTransPRKを、強度近視や、レーザー矯正には角膜の厚さが足りない場合はEVO ICLを検討することがあります。
| TransPRK(2DAYS LASEK) | SILK(1DAY SMILE) | EVO ICL | |
|---|---|---|---|
| 方法 | レーザーで上皮を除去し角膜表面を矯正 | 小さな切開からレンチクルを取り出す | 角膜を削らず、眼の中にレンズを入れる |
| 機器・レンズ | SCHWIND AMARIS 1050RS | J&J ELITA | STAAR EVO ICL(米国) |
| 日常復帰 | 2日目ごろから軽い活動を目標。上皮の回復には通常数日かかり個人差あり | 多くの方は翌日(当院の目安) | 検査後にご説明 |
| 検討されることが多い眼 | 角膜が薄めの一部の眼やレンチクル抽出に向かない眼(検査次第)、接触を伴うスポーツをする方 | 角膜の厚さと形が十分な近視・乱視 | 強度近視や角膜がとても薄い眼 |
| 知っておきたいこと | 最初の数日の痛みとまぶしさ、術後の紫外線対策 | レンチクルを作るには一定の角膜の厚さが必要 | 眼の中のスペース(前房深度)などの追加検査 |
一般的な比較で、手術の優劣を示すものではありません。手術方法は眼科専門医が検査結果をすべて見て決めます。
詳しくはTransPRK(2DAYS LASEK)のページと海外患者さん向けSILKガイドをご覧ください。
TransPRKの適応は?
基本の対象は18歳以上で、最近6〜12か月の度数が安定している近視・乱視の方です。 角膜が薄いからといって必ず対象外になるわけではありません。術後に残る角膜の厚さを計算し、TransPRKが可能かどうかは検査結果によって判断します。 術前検査は約1時間で、角膜形状解析、角膜の厚さ、屈折、眼圧、眼底、涙の検査、アベリノ遺伝子検査を行います。アベリノ遺伝子検査は院内で行っています。
| こんな場合 | 確認する理由 | 次のステップ |
|---|---|---|
| 18歳未満、最近の度数の変化 | 度数がまだ安定していない可能性 | 安定するまで待つ |
| 角膜が薄い | 矯正後に十分な角膜が残る必要がある | 検査結果によって可否を判断 |
| 強度近視、または角膜がとても薄い | 矯正量が大きいほど角膜への負担が大きい | EVO ICLを検討 |
| 角膜形状の異常(円錐角膜の疑い) | 角膜を薄くすると角膜拡張症のおそれ | 追加の評価で円錐角膜などの禁忌が否定されない限り、レーザー角膜手術は行わない |
| アベリノ遺伝子検査が陽性 | 角膜へのレーザー治療で角膜混濁が悪化するおそれ | レーザー角膜手術は行わず、別の方法を相談 |
| 重いドライアイ | 術後にドライアイが悪化することがある | 先に治療してから再検査 |
| 妊娠・授乳中、コントロールされていない糖尿病や自己免疫疾患 | 度数の変化や傷の治りに影響することがある | 手術の時期を調整 |
最終的な適応は、すべての検査の後に眼科専門医が判断します。
コンタクトレンズは角膜の形を変えるため、検査前に中止してください:ソフト5日、ハード(RGP)2週間、オルソケラトロジー4週間。角膜の測定値が安定しない場合はさらに長くなります。 ご家族に角膜ジストロフィの方がいる、長年コンタクトレンズを使ってきた、目が乾きやすいといった場合は、検査のときにお知らせください。
韓国でTransPRKを受けるには何日滞在が必要ですか?
韓国でTransPRKを受ける場合、少なくとも手術後3日目の診察まで滞在してください。上皮が回復した後に保護用コンタクトレンズを当院で外せるよう、ソウルには約1週間の滞在をおすすめします。 コンタクトレンズを中止した状態でお越しいただくため、検査結果によっては予約制で検査と手術を同じ日に行うのが一般的です。
| ステップ | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 渡航前 | コンタクトレンズ中止(ソフト5日、RGP 2週間、オルソK 4週間)、オンライン予約と最近の眼の記録の送付 | — |
| 0日目 — 検査 | アベリノ遺伝子検査を含む精密検査(結果は3時間以内、レーザー手術の前に確認) | 約1時間 |
| 0日目 — 相談 | 結果の説明、手術方法の決定、同意書 | 約1時間 |
| 0日目 — TransPRK | 点眼麻酔、レーザーで上皮除去と矯正、保護用コンタクトレンズ装用 | 約5分。30〜60分休んでホテルへ(運転はしない) |
| 1〜2日目 | 診察。休養し、回復に応じて2日目ごろから軽い活動 | 通院 |
| 3〜5日目 | 診察。上皮が回復したら当院で保護レンズを外します — 自分で外さないでください | 通院 |
| 7日目ごろ | 医師が回復を確認した後、多くの方が帰国 | 通院 |
| 帰国後 | 処方の点眼薬、紫外線対策、現地の眼科での経過観察、メールでのご連絡 | 医師の指示どおり |
海外患者さんの一般的な日程です。経過によっては医師が滞在延長をお願いすることがあります。手術当日は、アベリノ遺伝子検査の結果(最大3時間)が出るまで待ち時間が生じることがあります。

当院は韓国の外国人患者誘致医療機関として登録されており、江南駅5番出口から徒歩約5分です。来院の準備は海外患者さんへのご案内をご覧ください。
韓国でのTransPRKの費用は?(2026年)
St. Mary’s Jin Eye CenterのTransPRKは両眼で₩990,000、視力矯正の精密検査は₩80,000です。 最終的な費用は検査後に確定します。費用に含まれるもの(薬・診察)は予約時にお問い合わせください。
| 手術(両眼) | 費用(韓国ウォン、2026年) |
|---|---|
| TransPRK — SCHWIND AMARIS 1050RS | ₩990,000 |
| TransPRK+角膜クロスリンキング(CXL) | ₩1,290,000 |
| TransPRK+CXL+EmbryoMembrane | ₩1,590,000 |
| 視力矯正の精密検査 | ₩80,000 |
検査費以外はすべて両眼の費用で、精密検査後に確定します。CXLやEmbryoMembraneをすすめるかどうかは眼の状態によります。
全ての費用:St. Mary’s Jin Eye Centerの基本情報と2026年の費用・韓国のSILK・LASEK・ICL費用。
TransPRKの術後ケアとリスク:すぐ受診が必要な症状は?
最初の2〜3日は痛み・涙・まぶしさが出ることがあり、処方の点眼薬と、必要に応じて処方の痛み止めで対処します。 上皮が回復した後も見え方は数週間〜数か月かけて安定するため、1〜3か月のサングラスでの紫外線対策と決められた診察が大切です。 運転は、医師が視力とまぶしさを確認してから始めます。

PRKの後、上皮は通常3〜4日、長くて1週間ほどで閉じ、視力は数週間かけて良くなり、屈折は3〜6か月で安定します(StatPearls, Photorefractive Keratectomy)。角膜混濁(ヘイズ)は通常術後1〜2か月に最も目立ち、6〜12か月かけて薄くなります。矯正量が大きいほどリスクは高く(AAO EyeWiki)、米国眼科学会の報告は、矯正量の大きい近視でマイトマイシンCがヘイズ予防に役立つ根拠があるとまとめています(Majmudarら, Ophthalmology 2015)。
ドライアイは多くが一時的ですが、ある前向き研究では12か月時点の慢性ドライアイがPRK後5.0%、LASIK後0.8%と報告されています(Bowerら, J Cataract Refract Surg 2015)。角膜拡張症はまれで、システマティックレビューは、リスク因子のない眼で10万眼あたりPRK 20眼、LASIK 90眼、SMILE 11眼と推計しています(Moshirfarら, Ophthalmol Ther 2021)。報告例からの推計で、正確な発生率ではありません。
そのほか、上皮の回復の遅れ、時間とともに近視が少し戻ること(リグレッション)、矯正不足・過矯正により眼鏡や追加矯正が必要になることがあり、追加矯正は屈折が安定してから判断します。どの手術にもリスクがあり、結果は眼の状態によって異なります。
- 急な視力低下、数日で悪化する見え方、強くなる痛み、光を見られないほどのまぶしさ、充血や目やにの増加(特に術後1〜2週間):すぐに眼科の受診が必要です。診療時間内は当院へ連絡し、韓国滞在中の診療時間外は眼科診療ができる病院の救急外来へ、帰国後なら当日中に現地の眼科・救急を受診してください。目をこすったり押したりせず、点眼薬を続けるか変更するかは診察した医師の指示に従ってください。
- 保護レンズが外れた、または急に異物が入ったような感じが強くなった:自分でレンズを付け直さず、すぐにご連絡ください。
- 数週間〜数か月後にかすみが再び出る、または数か月〜数年後に視力が少しずつ落ちる:診察を予約してください。
術後1〜2週間は目をこすらず、水泳・サウナ・激しい運動・アイメイクは指示された期間避け、点眼薬を自己判断でやめないでください。
よくある質問
2DAYS LASEKはTransPRKと違う手術ですか?
2DAYS LASEKは、SCHWIND AMARIS 1050RSで行うTransPRK(オールレーザーLASEK)のSt. Mary’s Jin Eye Centerでのプログラム名です。従来のアルコールLASEKや機械的PRKと違い、上皮をアルコールや器具ではなくレーザーで取り除きます。比較研究では上皮の回復が約1日早く、最終的な視力は同程度でした。
検査とTransPRKを同じ日に受けられますか?
はい。検査で適応と判断されれば、予約制で検査と手術を同じ日に行えます。アベリノ遺伝子検査は院内で行い、結果は3時間以内に出るため手術の前に確認できます。
TransPRKは痛いですか?
点眼麻酔で行います。最初の2〜3日は痛み・涙・まぶしさがよくあります。研究ではアルコールLASEKより早期の痛みスコアが低い結果でしたが、感じ方には個人差があり、処方の点眼薬と痛み止めで対処します。痛みが強くなり続ける場合はすぐにご連絡ください。
TransPRKの2日後から日常生活に戻れますか?
2日目ごろから軽い日常生活に戻ることを目標にしていますが、上皮の回復には個人差があるため、診察の後にご案内します。最初の数日は見え方が変動することがあり、運転は医師が視力とまぶしさを確認してから始めます。
ソウルには何日滞在すればいいですか?
少なくとも手術後3日目の診察まで滞在してください。上皮が回復した後(通常3〜5日目ごろ)に当院で保護レンズを外せるよう、約1週間の滞在をおすすめします。
角膜が薄くてもTransPRKを受けられますか?
術後に残る角膜の厚さと角膜の形を計算し、検査結果によって可否を判断します。残る厚さが足りない場合や近視がとても強い場合はEVO ICLを相談し、円錐角膜が疑われる場合はレーザー角膜手術を行いません。
韓国でのTransPRKの費用は?
St. Mary’s Jin Eye CenterのTransPRKは両眼で₩990,000、CXL併用で₩1,290,000、CXLとEmbryoMembrane併用で₩1,590,000(2026年)、精密検査は₩80,000です。最終的な費用は検査後に確定します。
- ソウル市瑞草区江南大路337(1・4・5階)— 江南駅5番出口から徒歩約5分
- 診療時間(韓国時間):平日 09:00〜18:00(昼休み 13:00〜14:00)、土曜 09:00〜15:00
- 電話 +82-2-577-7782・メール jin.eye.center@gmail.com
- 韓国の外国人患者誘致医療機関として登録
- 基本情報と費用:St. Mary’s Jin Eye Center — 基本情報と2026年の費用
この記事は一般的な医学情報で、個別の診断に代わるものではありません。手術の可否、方法、回復の速さは検査結果と眼の状態によって異なり、どの手術にも副作用が起こることがあります。
